先日の飲み会で

一番かっこよかった一言は、幾つか年上の人が話していた
「これからは何ができるかではなく、何をやりたいのか?」が重要になる。
ってことだった。Fire Ball Cafeロゴ入りビールジョッキも購入してしまう。

そういや、マスタリングCshという本をその飲み会の時に他の人にあげた。
個人的にはCshを深く使うことは無いだろうということで深く考えずに人に手放したのだけれど、手放す前にはさすがに中身を少しは読む。
DTPデザイナー(でもある)人が著者だっただけに、技術よりの本とはちょっと毛色が違っていて面白い。
取り上げていたスクリプト言語Csh AWK Tcl/Tk。字面が似てる言語ばっかりで混乱しないのだろうか?と思ったが(著者も)やっぱり混乱するらしい。TCL経由でのCsh/Tkをすすめていたり、CshによるCGIもあったり、著者の環境がXよりまえのMAC OSなので、「コピーアンドペーストするとアプリが落ちることがあるからcatの方が確実」という記載(うろ覚えですんません)とかなかなか面白かった。Tkのリファレンス代わりにもなると思う。
あと、読んでる最中に思ったのだけれど、Tclって90年代前半が黄金時代で、偶然、大学生時代を90年代後半に過ごした私には「過ぎた言語」感が拭えずさわらなかったのだけれど、ちょうどシェルスクリプトの「はみ出してしまう感じ」をなくして破綻無くまとめた実行環境なのだなと思った。言語としてみるとちょっと古い仕様が目に付くけれど、コマンドとオプションって考え方を考えると結構いけてるかも。シェルスクリプトでの困ることは非常にプロセスが多くなること(15分で500プロセスぐらいは行く書き方をしている自分がよくないのかもしれないけれど、運用を誤らなければそれでもそんなに問題ない。)と「はみ出してしまう感じ」(データ構造を外部のファイルツリーに持ってるし、そもそも入ってるコマンドもホストによって違うし。)だと思うので、「コマンドを実行する」「普段使っているシェル(スクリプト)と同じような考え方」ってのは普及するにあたりいけてるのかも。Guileとか実装したりした人はTcl失敗みたいなことをよく言ってたのかもしれないけれど、処理系の実装はともかくメタファーとしてはTclは成功してたんだな。と確実に。Tclにピンとこなかったのは、(Tclをはじめてみたとき)私のほうがTclの成立を額面どおりにしか受け取れなくて、空気読めなかったからだとおもう。シェルスクリプト的考え方をもうちょっとどうにかってのは、いろんな人がいろんなところで考えていることで、
grep + sed -> awk
awk + sed + shell + ... -> Perl
shell をもうちょっとなんとかしよう -> Tcl
みたいなのって左辺のほうを触っていると、右辺の方が浮かんでくるというかなんというか。。